「保活」という言葉に代表されるように、保育園入園をめぐる状況は相変わらず厳しいです。しかし、一口に「保育園ママ」と言ってもその実態はさまざま。
第1子を7か月で保育園に預け、5歳差の第2子も8か月から保育園に預けているAさん(仮名)に、トータル11年にわたる保育園ママ生活で感じたことを伺いました。
地域等による差はもちろんあると思いますが、少しでもママの皆様のご参考になれたら幸いです。
フルタイム勤務ママが多かった第1子のクラスメイト
第1子在園中はずっとフルタイムで、基本的にお迎えは標準預かり時間最終の18時半ギリギリ(たまに延長保育)でした。クラスにも他に4~5人同じようなお母さんがいて、迎えの時間が重なることが多く、次第に仲良くなりました。中学生になった今でもグループで交流があり、連絡を取り合う仲です。
仲良くなったママはほとんどフルタイム正社員で、その中でおじいちゃん・おばあちゃんが徒歩圏内に住んでいらっしゃる方は1人だけでした。ファミリーサポートなどを利用している方はいらっしゃらず、ほとんどお父さんかお母さんのどちらかが送迎していました。
クラス全体を思い返しても、知る限りではおじいちゃん・おばあちゃんが園から徒歩圏内にいてヘルプが可能な方はフルタイムで働いているお母さんが多く、18時半に駆け込む私とすれ違うように園から出てくるご家庭が結構いらっしゃいました。
5年後の第2子在園時、在籍したクラスを含めて感じたのは「園全体としてお迎えが早くなっているな…」ということ。時々残業が発生して延長保育を利用しましたが、上の子の時より確実に、通常保育の最終時間まで残る子も、延長保育の利用者も減っていました。
かくいう私自身も、お迎え時間が早くなった1人です。
一時は月極で1時間の延長保育を契約した時期もありましたが、1年間でギブアップ。そのタイミングで正社員を断念し、時短パートになりました。
最終的に、卒園時には週3~4のパートに働き方を変えました。
小学校入学を機に諦めた「正社員」
理由は、生活サイクルと自分の体力の限界です。
5歳差なので、上の子が小学校1年生の時点でまだ下の子は1歳クラス。保育園が保護者の負担を極力軽くする方針だったため、小学校で一気に負担が増えました。保護者会すら存在しない園だったので、いきなり小学校で「学童さん」と呼ばれる少数派にくくられ、宿題や持ち物のチェック・授業参観・懇談会・引き取り訓練…
学校関連の「把握しなければならないこと」が増える一方、下の子はまだ食事も身支度も手がかかります。園への持ち物も食事エプロンやおむつなど、こまめな管理が欠かせません。毎日帰宅するだけでヘトヘトでした。
更にタイミング悪く、これまで朝の送りを担当していた夫が異動。出勤が早まってしまい、朝の送りも私がやるしかなくなってしまいました。
通学班に間に合うようにマイペースの上の子を急かしに急かして登校させ、息つく間もなく自分と下の子の準備をして保育園に送って出勤…迎えも学童と保育園、それぞれ反対方向の時期もありました。(学童は毎年入室選考があり、エリア内でどこになるかは選べないシステムでした)
上の子が3年生でエリア内の最も遠い学童になった時、真逆の保育園への送迎に限界を感じ、フルタイムをやめようと決心しました。
パート勤務ママが多くなっていた第2子のクラスメイト
第2子のクラスメイトは時短やパートのお母さんが多く、18時半に迎えに行くとすでに最後の1人ということがほとんど。聞けば18時前には半分以上帰宅するようでした。
「なんでいつもお母さん遅いの?」
お友達と帰りたい下の子は、たびたびそう言うようになりました。
上の子の時は18時半でもお友達がいたのに…と、働き方の変化を意識するようになったきっかけのエピソードです。
子どもをきっかけに見直すママの「ワークライフバランス」
自分もお迎えが早くなると、自然と同じような時間帯に迎えに来るお母さんと話す機会が増えます。これまでは、誰とも迎えの時間が合わないので(朝は皆さん急いでいて、お互い余裕がないのです…)クラスのグループLINEができても最後から2番目に招待を受けるほどに他のお母さんとのやり取りがなかったのですが、時短パートに変えて初めて世間話をするお母さんたちができました。
改めて聞いてみると、上の子の小学校入学がきっかけで職場が遠い正社員から近くの職場のパートに変えた方、出産を機に派遣社員になった方、パートと在宅ワークを掛け持ちしている方…自分と同じように、正社員をやめ、もっと負担の少ない働き方をしている方が何人もいらっしゃいました。
まとめ
時代の流れとして、非正規雇用が増えているということももちろんあるとは思います。しかし、自ら選択して「安定している正社員」という立場を手放している方もいます。
政府が少子化対策を進めているとはいえ、まだまだ子どもを持ちながら働き続けるという選択には大きな負担が伴うのが現実ですね。
食材宅配利用で働くママの負担を軽減
仕事を終えて帰ってきても、「ママ」の仕事は終わりません。買い物、食事の準備、後片付け、お風呂、翌日の準備…
特に、仕事帰りの買い物は考えている以上の負担です。
疲れているのでつい甘いものやすぐ食べられるお惣菜を余計に買ってしまいがち。レジで予想以上に高くてドキッとしたことはありませんか?
お子さんと一緒だと「お菓子買って」攻撃にも遭いやすく、かわすのも一苦労です。
更には重たい荷物を持って子どもを連れて玄関を開けて…調理をする気力も体力も残っていないこともしばしば…
そんな状況を救ってくれたのが
最後のコープの部分なんですが、パルシステムでした。重たいお米や牛乳など、確実に必要になるものを中心に、焼きおにぎりやお弁当のおかずといった冷凍食品をよく注文しています。
特に冷凍品は暑い夏だと持ち運びに気を遣うので、自宅に届けてもらえるのはありがたいです。配達時間に在宅していなくても保冷ボックスで玄関前に置いておいてくれますので、帰宅後に荷物を置いてからゆっくりとしまうこともできます。「溶けちゃうかも!」と焦らなくていいのが嬉しいですね。
計画的に購入できるので、家計管理もしやすくなりました。スーパーでの買い物自体が減るので、「ついで買い」もなくなり、節約にもつながりますよ!
パルシステムはお住まいの地域によって加入先が変わります。詳しくお知りになりたい方は、下記リンクからパルシステムのホームページをご覧下さい。
――Aさん、ありがとうございました!
心地よい生き方は、人それぞれ。
豊富な選択肢を知識として蓄えて、自由に・自分らしく幸せな形を選択していけるママが増えますように。